SHURE V-15 TYPE Ⅰの新品元箱入りが入荷しました。
しかも今回はオリジナル交換針(新品)が付属しています。
アメリカの前ユーザ-様の計らいで、いくつか持っている中のひとつを譲っていただきました。
TYPE ⅡやTYPE Ⅲはマーケットでもまだ見かけますが、オリジナルのV-15 TYPE Ⅰは見かけなくなりました。
TYPE Ⅰに象徴される堂々としたサウンドは、なぜ影を潜めてしまったのでしょうか。
その理由のひとつとして、ハイファイへと時代が移り変わっていったからということが考えられるかもしれません。
機器は確かにハイファイになりましたが、人の耳は何十年経ったとしても進化しうることはないでしょう。
その機器とのギャップを埋めることはないと思います。
可聴周波数帯域における充実したサウンドを、もっとクローズアップした方が、製品として良いものはつくれるはずです。
残念ながら、現在まだその兆候はみられません。
さて、このV-15 TYPE Ⅰの実力は言うまでもありませんが、M3Dと比べた場合、前に出てくる音の出方は確かにM3Dの方がありますが、そこにしなやかさと表情を持たせ、多彩な表現が出来るようになったのが特徴と言えるでしょうか。
TYPE Ⅲの音は若干気取った感がありますが、TYPEⅡは素朴でありながら、飾らず音を出すあたりは個人的には大変好きな音です。
TYPEⅢがやたらと評価されますが、もう少し比較して冷静に選択するほうが、ご自分にとってどの音が好みなのか、しっかりと判断できるはずではないでしょうか。