オーディオニックスのA TYPE モノラル4ピン仕様の入荷です。
現在では新品ではA TYPE モノラルを含めSTEREO も生産は完了しています。
その1970年代製の脂ののった時期のモノラルです。
ハーマン時代の同タイプに比べても、音の張り出しや粒立ちは圧倒的に異なります。
平面的にはならず、しかもただ豪快になるだけではなく、しなやかさも備えたカートリッジは珍しいと言えます。
縦横振動のSTEREO TYPE の様なモノラルは、レンジ等は稼げますが、モノ特有の音の芯が損なわれてしまいます。
そのような意味からしても、このニックス時代のモノラルは横振動だけでありながら、可聴周波数帯域における倍音もしっかり出ているように思われ、STEREOと比べても不足感を感じさせません。
1950年代のモノラルに比べれば僅かに色褪せしますが、特に1960年代前後のハイファイ化したモノラルには、このニックス時代のCA-25D が極めて相性が良いと思われます。